いつかまた、会える日まで。
まだ気まずさが抜けない俺らは無言になった。
沈黙を破ろうと…
「「あのさ」」
そう言うと、美雪とハモった。
「あ、先いいよ?」
「あ、あぁ、あのさ、美雪はどうしてオーディションを受けたの?」
これではっきりすると思った。
このドラマと明らかに違う点をみつけようと。
でも俺の予想は、裏切られたんだ。
「実はね……気持ち悪いと思うけど…大輝を…諦めきれなくて…。」
…は?
じ、じゃあ…ほんとに当たってる。
「一緒だ。」
「え?」
「ドラマと…一緒だ。
美雪、お前まさか、病気…?」
俺は最低だ。
大好きな美雪を病気とまで疑うなんて。
「そんなわけないよ!あたしは元気!」
そうだよな。ごめん。