いつかまた、会える日まで。



まだ気まずさが抜けない俺らは無言になった。




沈黙を破ろうと…



「「あのさ」」



そう言うと、美雪とハモった。



「あ、先いいよ?」


「あ、あぁ、あのさ、美雪はどうしてオーディションを受けたの?」



これではっきりすると思った。


このドラマと明らかに違う点をみつけようと。



でも俺の予想は、裏切られたんだ。



「実はね……気持ち悪いと思うけど…大輝を…諦めきれなくて…。」



…は?


じ、じゃあ…ほんとに当たってる。



「一緒だ。」


「え?」


「ドラマと…一緒だ。
美雪、お前まさか、病気…?」




俺は最低だ。

大好きな美雪を病気とまで疑うなんて。



「そんなわけないよ!あたしは元気!」



そうだよな。ごめん。


< 183 / 553 >

この作品をシェア

pagetop