蒼姫様は、守られません!!③~完~
小さい声で返事する来那を見て、気付いた

彼女が緊張していることに



「あの、ね...ごめん」

「そ、」

「そういうことじゃなくてっ!

もうちょっと待ってて欲しいの、お願い」



来那の手が、小さく震えている

それを見て、瀬良の手が空を彷徨って来那の震える手を握り返した



「いつまでも、待ってます」

「そんなに、待たせないもん」



すっかり調子を取り戻した2人が

茉緒を振り返ると茉緒の姿はもうそこにはなかった




☆★茉緒side.end★☆
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