蒼姫様は、守られません!!③~完~
☆★優side★☆


「だから、もう大丈夫ですって!」

--ほんとに?

「本当です!」

--じゃあ、愛桜に代わりなさいよ

「愛桜ちゃんは今、裕さん達と親子の再会やってる最中です!」

--もう、使えないなー

「ちょ、何ですか!失礼すぎません!?あっ、切れたし...」



ツーツーと無機質な音が車の中に流れていた

てか、琉風さん

使えない、は酷いですよ

いや、別に気にしてる訳じゃないけど

全然!気にしてないけど!



「はーい。...優!」

「やっほー、愛桜ちゃん」



ひらひらーっと手を振ると、愛桜ちゃんは笑った

笑った?なんで?



「ただいま、優」

「おかえり、愛桜ちゃん。

みんなで大騒ぎだったんだよ?」

「あはは、想像つきすぎて」

「笑ってあげないで」



楽しそうに笑ってる

特に琉風さんがね、と呟けばだろーねと遠い目をされた

なんなんだ、反応が不規則過ぎる
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