蒼姫様は、守られません!!③~完~
「え、拐ってきたの?」

「いや、璃咲何言っちゃってんの」

「じゃあ、ナンパ?」

「美帆ちゃん!?」

「あぁ、あるいみナンパ...」

「蘭!?」



蘭を見れば、年相応の笑顔を浮かべていた

くすり、と笑い声まで零して



「蘭やっと笑った!」

「え?」

「貴女みたいな年齢の子はそんな負いすぎちゃダメだよ?」

「なん、でそれ...」



蘭が驚いて大きな声を出して倉庫が静まり返る

といっても、二階だし決まったメンバーしか入れないけど



「じゃあ、全員座って」

「えっ」



蘭を囲むかのようにそれぞれソファ腰掛けた

あたふたしてる蘭に静かに問う



「蘭、ここは楽しい?」

「えっと」

「正直に答えて?」



取り繕わなくていいから

蘭の本音が聞きたい



「さいしょは、ほんとにどこつれてかれるのかふあんだったし

ちょっとこわかったけど、みんなやさしいし...たのしい、よ?」

「ここでなら、貴女は笑える?」

「愛桜!?」

「うん...きっと、そう。だけど...めいわく、でしょ」



蘭の言葉を聞いて、決心した

...反対されるかもだけどー
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