蒼姫様は、守られません!!③~完~
喧嘩がそれなりに通用するようになってから

お父さん達に喧嘩を教えてもらってることを事後報告した


それからはお父さんの計らいで風稀さんが稽古につけない間は

他の組員さん達が相手してくれた

その途中、銃やナイフを避ける練習もさせてもらった


夜に組員さん達と一緒に練習してみたりもした

..しっかりと戦ったのは風稀さんと六花さんが亡くなったときだったけれど


街中で偶然再会した皐月と葉月と知り合って、遊ぶようになった


その頃から〈月蝶〉として夜の街に行っていた


中2のとき、葉月が余命宣告されて、彼は尊厳死を望んだ

死ぬことが分かってるのなら、好きなことだけをしたい、と


高校受験もやるだけやって、ついに自分で死期を悟って

璃咲に別れを告げ、大好きな仲間達に何も告げずに【蒼月】を去った


高校入学直後、皐月と葉月の見舞いに行こうと話していたら

皐月に電話が掛かってきた

内容は、葉月さんの容態が急変しました、というもので

焦った私は車に気付かなくて、

気付いたときには皐月が私を庇って倒れてて

またそのショックで私も気を失った


皐月は一日眠っていた

私は目覚めると、記憶が戻っていた


そして、私と皐月が目が覚めてしばらくして、葉月が亡くなった


学校に行くようになった私は授業が終わった後、皐月の元へ足を運んだ

皐月もしばらくしたら合格した高校に通い始めた


私の記憶が戻ったことを知った角川は私を欲した

記憶がないことを知っていながら皐月を婚約者にして

私を角川に戻そうとした
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