蒼姫様は、守られません!!③~完~
「謙くん、耀くんは!?入んないの!?」

「分かった、入るから」



ふと思い出した存在に声を掛ける

珍しく謙くんが素直だった


突撃しようとして来た耀くんから一回離れることで逃げて、

その後ゆっくりと入ってきた謙くんもまとめて抱き締めた



「ねぇ、リツ」

「姉様?」

「茉緒、様?」



姉様が誰かをあだ名で呼ぶのを聞くのは

初めてで思わず口を開いてしまった

呼ばれた立騎は首を傾げている



「試しに姉さんって呼んでみて?」

「じゃあ、俺も!兄さんって呼んで!」

「これが、兄さんとか信じられないな...」

「謙!?失礼だな!?」

「とか言いつつ、耀、貴方兄さんって呼んでもらえて感動してるでしょ」

「お察しの通りでございます...」



便乗×2

賑やかな姉弟だよねー

ちなみに、立騎は。



「茉緒姉、さん」

「うん!」

「琉風、姉さん」

「ええ」

「謙兄、さん」

「ん」

「耀、兄さん」

「おう!」


「、愛桜姉さん」

「はい」
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