蒼姫様は、守られません!!③~完~
「よし、じゃあ行こうか」



手を出すと嬉しそうに顔を綻ばせて握ってくれる

蘭の笑顔が本当に増えて良かった

てか....



「もう、蘭ちゃん天使じゃないのって...」

「愛桜、悪いけどアタシ今引いてるからね」



呆れた目で雛乃に見つめられる

そんな目で見なくてもいいじゃない...!

だって、可愛いんだもん...!!



「まぁ、いいや。Yui*cafeに行くの?」

「うん。今日は仁亜くんが腕を振るってくれるそうで」

「仁亜さんが?」

「食べたことあるの?」

「一度だけ。璃咲がくれた」



いつか璃咲がお弁当持ってきてた日があって

それが仁亜さんが作ったやつで

なんか貰ったんだよね、美味しかった



「じゃあ、行こうか」

「【蒼月】と【燈華】で今日は貸し切りだって」

「わ、おばさん頑張るなぁ」



思わず苦笑を漏らす

ふと、後ろからガヤガヤとみんなが歩いてるのを確認した

郁斗が中心となって話している

やっぱり、郁斗は次の幹部以上の候補だなー

身体がしっかりしてきて、喧嘩も強くなってきたし

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