蒼姫様は、守られません!!③~完~
夏也さんが厨房に戻ると新さんがやって来た



「さっきから気になってたんだけど、この子どうしたんだ?」

「ん?ウチの【蒼月】の姫だよ」

「水川 蘭。7さいです」

「小学2年生です」



仁妃奈さんと新さんが蘭を凝視する

そんな顔しないでー



「はい、オムライスな。お待たせ」

「ありがと、夏也さん」



誰かに呼ばれて、夏也さんが注文を取りに向かう

その時、厨房から仁妃奈さんに少し似た女性が出てきた



「ねえ、仁妃奈。兄さんは?」

「さっき注文取りに行ったよ?」

「えー...じゃあ、新くん。これ7番テーブルに運んでくれる?」

「了解です」



料理を受け取って、新さんがテーブルに運びに向かう

その姿を目で追うと、幹部組が目に入った

めっちゃ食べてるなー

私あの中行くの止めとこ...



「艶やかな藍色の髪、外国人らしいブルーの瞳...

貴女が愛桜ちゃんね?」

「え、はい、そうです」

「仁妃奈の姉で、夏也の妹の実妃奈です

よろしくね。愛桜ちゃん、蘭ちゃん」



にっこりと微笑まれる

いや、流石ハーフと言うべきか

この兄妹、美形過ぎる...
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