蒼姫様は、守られません!!③~完~
「さて、任務開始。

全員、何としてでも蘭を守って。

傷1つ付かないように最善を尽くして、お願いね」



あちこちで声が上がる

自然と蘭に背中を向けて、囲うように戦い始める



「お嬢、成長したようで」

「お陰様でね」



皮肉を込めて笑う

一条はそれを見て、笑顔を保ったまま舌打ちした



「早く、くたばってよね」



襟を掴み上げて、容赦なく一条を投げ飛ばす

一瞬、倉庫内に沈黙が訪れた

え...なに?



「終わるの早いなぁ、さすが」

「優、言ってる側からぶっ飛ばしてるから全然説得力ない」

「愛桜ちゃん格好いい!」



璃咲がバク転しながら言ってくれるけど

着地後、2人の男をぶっ飛ばした璃咲に言われても

褒められてる気がしない、とても



「褒めてんの、それ」

「もちろん」



そう話している内に全員相手をし終えたようだった

一条の前に屈み込んで立たせる

< 64 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop