蒼姫様は、守られません!!③~完~
「私達、もう帰るから」



蘭は、無事に帰ってきたし

そろそろみんな疲れてきてるし

そうして、全員で踵を返した


その時、雄叫びが聞こえて振り返ると

一条がナイフを持って、蘭に向かっていた



「チッ....回収残しがあったのか」



走って、蘭を庇うように立つ

かわされそうだったから、一条に背を向けて蘭を腕に閉じ込める



「っ、みおねえ...!」

「愛桜!」



何かが、切れる音と

一条が倒れる音の2つが耳に届く


いつの間にか瞑っていた目を開けると、

髪が左側だけ綺麗にショートヘアになっていた

切れたのは髪だけのようで、外傷も何もなかった




「蘭、大丈夫?」

「みおねえ...よかったぁ...うわぁあんっ」



安心なのか、蘭がそのまま泣き始める

私にしがみついて、離れようとしなかったから

抱いて、一旦【蒼月】に戻った

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