蒼姫様は、守られません!!③~完~
「愛桜さん、その子は?」

「私達の大切な"妹"ですよ」




一度ぱちくりと目を瞬いたあと、椏美さん達はふっと表情を和らげた

蘭はそれを見て、びっくりする

外部の人にそんなにすんなりと受け入れてもらえてるとは思ってなかったのだと思う

てか、ホントになんで一条はあんなんになったの




「蘭です」

「うちの馬鹿がごめんね。

蘭ちゃんにも迷惑が掛かったでしょう?」

「ちょうど俺達は椏美の実家の手伝いしてたから気付けなかった

本当に悪かったね。今後一切あの阿呆が君に近付くことはないよ」




精神攻撃ー

一条に椏美さん達の言葉がグサグサ刺さってる

ちなみに一条は正座が嫌だと言ったら

倒立しろと言われて今倒立中

腕がプルプルしてる




「椏美さん、一条可哀想ですしこうしてあげません?」




お二人の近くに行って囁く

二人は一斉に吹き出した




「愛桜さん、結構ご立腹ですね」

「あまり分からないのに」

「あれ以上されてたら死者が出るほどにはキレてました」




笑顔で答えれば、楽しそうに笑われた

私の提案を受け入れた二人は命令を下す
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