蒼姫様は、守られません!!③~完~
「それで、海さん。お話ってなんですか?」




そう、今日海さんのお家にお邪魔してるのはそれが理由だった

曰く、前にアタシがお邪魔した実家の方は

(主に)美帆さんの邪魔が入りやすいから、だそうで

今、海さんが一人暮らししているアパートにいる




「あー、あの、さ」

「はい」

「俺、雛乃が」




ピンポーン

インターホンの音と共に宅配便でーす、という声が届いた

海さんは舌打ちして、ハンコを持っていった

そのまま待機してると、




「お、前らな....!」




という声が聞こえて、玄関の様子を見に行ってみる

すると、そこには美帆さんと夜さんがいた




「雛乃、そんな簡単に男の家行っちゃダメだよ?」

「、どうしてですか?」




何となく、本当に何となく、言いたいことは分かる





「襲われるよー?」

「....別に、海さんなら....」




思わず本音が漏れた口を慌てて押さえる

みんな呆けた顔をしていた




「「「え」」」

「あっ、いえ、何でも....」

「美帆、帰るよ」

「そうね。邪魔してごめんねー」

「ほんとにな」
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