蒼姫様は、守られません!!③~完~
「夕明さんは元気?」

「ん?あれの心配しても意味ないから

てか、愛桜っち。いつになったらウチの名前呼んでくれんの!?」

「分かった分かった。今度から気を付けるね、真昼」

「ならばよし!」




夕明(ユア)さんは真昼(マヒル)のお兄さん

夕方に妊娠してることが分かって

明け方生まれたから、夕明なんだって

真昼はそのまんま

真っ昼間に生まれたから真昼




「璃咲っちは?」

「彼氏に連行されてる」




と言った直後

屋上のドアがバンッと開いて

璃咲が飛び込んできた




「真昼ちゃんがいる気配がする...!

真昼ちゃん、久しぶりーっ」




璃咲が真昼に飛び付いて真昼がそれを受け止める

そして、何を言い出すかと思えば




「よく無事に帰ってきたね...我が娘よ」

「お母さん...会いたかった...会いたかったよ...!」




ぎゅうっ、と抱き合う二人

混ざってくれないかなーとかいう視線を感じるけど

入る気ないからね、私




「ハイハイ、茶番はそこまで」

「「えへ」」
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