蒼姫様は、守られません!!③~完~
「みお姉、リツ兄」




蘭が口を開いたとき、幹部室のドアが開く

入ってきたのは先代の二人と紗彩だった




「3人だけ?珍しいね」

「紗彩が蘭に会ってみたいって聞かなくて....

まあ、俺もなんだけど」




夜くんが苦笑する

まあ、紗彩だし

想定内というか、予想の範疇だね




「ちょ、誰か、子供慣れてる人ーーーーーーっ!」




一階からそんな声が聞こえて、覗いてみれば

蘭と同じ年くらいの子を囲んでうろたえる下っ端達がいて

思わず吹き出した




「君、どうしたの?お母さんは?」

「わかんない...」




迷子か....

幹部のみんなに蘭を預けて....




「あなた、名前は?」

「久世 龍也....」

「何歳?」

「8才....」
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