ご主人様…ヤバイです
私は相原夢華(あいはらゆめか)。
転生して、イケメン御曹司のペットになることが夢な…恥ずかしながら…馬鹿です←自覚済み
今日も私は普通に登校し友達と普通に話しながら、頭の中ではドキドキの妄想を膨らませていた
あー、高橋君意外と俺様!?イケるかも!
例はこんな感じ…です。恥ずかしいです。
まぁ、そんなこんなで帰宅です!
私はモテるということが無いので、昼休みなどのキュンキュンタイムは飛ばします…(悲しいですよ…)
そして下校…ここでも妄想だけ…と、思ったら、
どんっ
私は後ろから何かで殴られた…?
そこから意識はない
そして、最初に戻るんだ
「転生した!?」
「んなわけないよね…殴られたのまで覚えてるし、私は相原夢華だし。」
馬鹿な自問自答していると、
ガチャ…というドアを開ける音がする
「誰!?」
私は大声で言う…きっと殴った人だろうと思ったから
「…は?誰かいんの?」
え?何言ってるの?
「とぼけないで、私を殴ったでしょう?」
そこで人が現れる
「は?なに?通報するよ?」
い、イケメンだぁーー!!
舞い上がってしまいました
「いや、通報するのは私の方だから」
動揺を隠し、強気で言う
「だから、なんなの?ストーカー?」
全然話が通じない
「私は相原夢華。高2。」
軽く自己紹介をする
「名前聞いても分かんねーよ。なんで、ここにいんの?」
「は?だからー!お前がここに連れてきたんでしょ!」
「知らねーって。俺は河合流星(かわいりゅうせい)。お前と同じ高2。殴るとか、俺が連れてきたとか意味わかんねーよ。」
…高2なんだ…
「ここは、どこ?」
「ここは俺ん家。マンションだけど。一人暮らしだ。」
高校生で一人暮らしか…もしかして…社長の子供…とか!
「お前は?どこに住んでんの?」
「○○町。」
「どこそこ…。何県?」
「○○県。」
「は!?ここ○○だぞ!?」
「は!?首都じゃん!都会じゃん!」
え、え?ちょっと意味わかんないよー。お母さんは?お父さんも!弟も!いないじゃん!お金ないから会えないよ?えええええ??????
混乱中です…
「相原って言ったよな。」
「はい。」
そう聞くと、河合流星はどこかへ電話をする
「あ、父さん?」
あぁ、お父様にお電話ですか…なんで今?
「なんかうちに○○県から来たとかいう女が…あぁ、そう。相原。」
私の事を?
「………はぁぁぁぁあ!??!」
しばらく黙っていた河合流星がいきなり大声を出す
「なに言ってんの父さん!冷静になれよ。……明日も電話するからな」
………聞いてもいいのかな
「なんだったの??」
私の顔を見て何度もため息を吐く
なんかヒドイな、そんな嫌ですか
「……俺の嫁だって…」
ん?聞き取れなかった…別に動揺はしてなひよ?噛んだ…心の中で噛んだ
「だから!相原夢華はお前の嫁だって言われたんだって」
「…。はぁぁあ!?なに!?なんで!?そうなった!」
「父さんが言うには…主張先でお前を見かけて可愛かったから俺の彼女にでもなったらと考えたそうだ」
「………あの手紙ってそゆこと!?」
「どの手紙だよ」
手紙の事について河合流星に話した
ある日の朝、私がいつも通り郵便受けを見に行くと、私宛の手紙が入っていて、中を見ると『嫁に来い。返事を待っている』ていうのと、『by.Kawai』とだけ書いてあった。って事を。
その後、妄想の材料にしてたことは秘密。
「はぁ、父さん…」
ため息ばっかり吐かせてなんかごめんなさい
「まぁ、お前帰るところないんだろ?うちに泊まるしかないよな…」
きゃーー!なにこれ、夢?今、イケメン御曹司と泊まる話してるの!?やばい…妄想より迫力ある
「あ、もちろんだけどベッドは別だから。俺はソファで寝る」
まぁ、ですよね
「でも、ソファって風邪引きますよ!」
「なんで敬語…あと、お前俺のペットなれ。」
え!?なに!ホント夢でしょ!
「俺一回ペット飼ってみたかったんだよなー」
ほんとテンションが上がる!やばい!
調子に乗って「わん!」って言うと
「俺、猫派」
って言う!ホントに幸せ。
「にゃん!」
私が招き猫みたいにポーズして言うと私の顔に手をやって、彼は恥ずかしそうにもう片手で自分の顔を押さえながら
「分かった分かった…可愛いから。もういいよ」
……これは……ヤバイです
正直。ドキドキしました。