イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「これは、頭からお味噌汁をかぶっちゃったからで、シャワーは借りたけど、本当になにもないからね!?」
「ふーん」
必死の言い訳に、里奈が大きな二重を細めてつぶやく。
私の部屋までついてきた里奈に「しつこいなぁ」と文句を言うと、里奈は突然両手を私が着ているTシャツに伸ばした。
一体なんなんだ、と驚いている私のTシャツの裾を掴み一気にめくりあげる。
「ちょ、なに……っ!?」
視界がTシャツで覆われびっくりしてもがいていると、里奈が手を下ろし納得したようにうなずいた。
「安心した」
「は? 安心!?」
「こんな色気のない下着をつけてるお姉ちゃんを、拓海くんが手を出すわけないわ」
言いたいことを言って満足したのか、「じゃあねー」と里奈が手を振って部屋を出ていく。