イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「こ、こんな可愛い下着、私には似合わないってわかってるんだけど……」
なにも言われてないのに、弁解するように早口になってしまう。
必死に言い訳をする私の言葉をさえぎって、拓海がくすくすと小さく笑った。
「前のびっくりするくらいシンプルな下着も慣れてない感じがしてそそられたけど、この可愛い下着を佳奈が俺のために選んで付けてきたんだなって思うとすごい嬉しい」
楽しげにそう言って、レースが付いた下着の上から私の胸にキスをする。
「や、拓海……っ」
そんなところにキスをされたら、余計恥ずかしくて勝手に体温が上がって肌が汗ばんでしまう。
胸の谷間に拓海のサラサラした柔らかい髪が触れて、思わず体がびくんと飛び跳ねた。
急に無言になった拓海のせいで、自分のもらす吐息がやけに大きく聞こえてしまう。
「た、拓海……っ」
ごまかしたくて名前を呼ぶと、胸元にキスをしながら視線をあげた拓海が、目元だけで笑った。