イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
拓海に告白して、拓海からも好きだと言ってもらい、思いが通じて恋人になった。
そこまではいいけど、問題はその先だ。
ベッドの中でものすごく恥ずかしいことをたくさんされてしまった気がする。
体のすみずみまで見られたし、あちこち触られキスをされた。
おぼろげな記憶がよみがえると同時に、ぶわっと頬が熱くなる。
拓海の体温や手の感触がまだ体中に生々しく残っていて、肌が粟立つ。
乱れた呼吸、汗ばんだ肌、上下する肩。
切羽詰まった表情でこちらを見下ろす拓海の姿を思い出して、シーツの中で叫び声を上げそうになってしまう。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
今まで二十年も幼馴染だった拓海とあんなことをしてしまったんだと改めて実感して、激しく動揺してしまう。
もう、拓海の顔を直視できる気がしない。
そう思ってはっとした。
そういえば、拓海は……。
恐る恐るシーツから頭を出すと、隣で拓海がすうすうと寝息をたてていた。