イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「な、なにするのよっ」
とりつくろうように顔をしかめた私を見て、拓海が目元を緩ませた。
枕にひじをついてこちらを見上げるそのリラックスした姿が、色っぽくてドキドキしてしまう。
「俺のシャツを着てるなぁって思って」
そう言いながら、Tシャツ一枚でベッドに座る私の姿を見て小さく笑う。
突然泊まることになって着替えもなにもないから、昨夜は拓海の服を借りた。
というか、初めて緊張と快感に疲れ切って、体に力が入らずくたりと動けなくなってしまった私を、拓海が着替えさせてくれたんだけど。
メンズサイズのTシャツは大きいから下は履かなくていいだろと言われ、素直にうなずいた記憶がぼんやりとあるけれど、やっぱりシャツ一枚なんてだらしなくてみっともないだろうか。
「えっと、変かな……」
Tシャツからのぞくふとももが急に恥ずかしくなって、正座をして布地をひっぱり膝まで隠そうとしていると、拓海の手がシャツのすそをつかむ私の手に重なった。