彼の甘い包囲網
一人百面相をしていると。
「楓。
……何で聞かないの?」
奏多が物凄く色気がこもった声を私の耳朶に囁いた。
涙目になって、バッと耳を押さえる。
「き、聞くって……!
な、何をっ」
「昨日は何があったの、とか?」
小首を傾げて微笑む姿さえ色っぽい。
「楓が素直に聞いたら教えるよ?」
嬉しそうに妖しく微笑む奏多。
「き、昨日、私達って、その、何、何かあった……?」
もう恥ずかしくて堪らない……!
奏多を直視できず、真っ赤になって俯く私に。
奏多はちゅ、と軽く唇にキスをした。
「……可愛い。
残念ながら昨日は楓が想像しているようなことは何もしてない。
手を本気で出したかった気持ちは否定しないけど。
お前は眠りこけてるし。
流石の俺もそこまで鬼畜じゃないから。
まあ、いつか近いうちに必ず楓のハジメテを全部貰うけど。
色々触ったけど、抱き締めて眠っただけ。
俺の忍耐力を褒めろよ?」
妖艶に微笑まれて、もう私はイッパイイッパイになっていた。
後半に気になる台詞は多々あったけど、何もなかった、と言われて。
ホッとした気持ち半分、残念なような期待するような気持ち半分、なことは私だけの秘密。
ヤッパリ奏多が好きだから、女子としてはそういうことも考える。
だけど、だけど!
何で私がまだ未経験だって知っているのかは甚だ謎だし、何より恥ずかしすぎる!
……奏多には絶対に勝てる気がしない。
でも、この話を蒸し返されても恥ずかし過ぎて今は話せそうにないから、とりあえずもうひとつの気になっていることを聞きたい。
「あ、あの……じゃあ着替え、は……?」
「楓。
……何で聞かないの?」
奏多が物凄く色気がこもった声を私の耳朶に囁いた。
涙目になって、バッと耳を押さえる。
「き、聞くって……!
な、何をっ」
「昨日は何があったの、とか?」
小首を傾げて微笑む姿さえ色っぽい。
「楓が素直に聞いたら教えるよ?」
嬉しそうに妖しく微笑む奏多。
「き、昨日、私達って、その、何、何かあった……?」
もう恥ずかしくて堪らない……!
奏多を直視できず、真っ赤になって俯く私に。
奏多はちゅ、と軽く唇にキスをした。
「……可愛い。
残念ながら昨日は楓が想像しているようなことは何もしてない。
手を本気で出したかった気持ちは否定しないけど。
お前は眠りこけてるし。
流石の俺もそこまで鬼畜じゃないから。
まあ、いつか近いうちに必ず楓のハジメテを全部貰うけど。
色々触ったけど、抱き締めて眠っただけ。
俺の忍耐力を褒めろよ?」
妖艶に微笑まれて、もう私はイッパイイッパイになっていた。
後半に気になる台詞は多々あったけど、何もなかった、と言われて。
ホッとした気持ち半分、残念なような期待するような気持ち半分、なことは私だけの秘密。
ヤッパリ奏多が好きだから、女子としてはそういうことも考える。
だけど、だけど!
何で私がまだ未経験だって知っているのかは甚だ謎だし、何より恥ずかしすぎる!
……奏多には絶対に勝てる気がしない。
でも、この話を蒸し返されても恥ずかし過ぎて今は話せそうにないから、とりあえずもうひとつの気になっていることを聞きたい。
「あ、あの……じゃあ着替え、は……?」