幸せになってね……。
全ての音が、僕の耳を通り抜けていく感覚がある。どこか遠くで聞こえているような感覚。そんなはずはない。
ゆっくりと胸に手をあてる。僕の心臓だって、まだしっかりと動いている。
「ちゃんと……うごい、っ!」
衝撃が身体中を駆け巡り、痺れさせていく。何故か怖い。この痛みは、僕に恐怖を与える。
――僕は生きてる!
こうやって、ここにいるじゃないか。それ以外はないんだ。早く、明日になって欲しい。早く、みゆきに会いたい。
「――みゆき。僕は……僕は、君を……」
誰もいない部屋。僕の声に、返事はない。誰からも声は返ってこないが、僕の中には響いてくる声がある。
『幸せだよ……空』
優しいみゆきの声。僕の心に刻まれたみゆきの声。幻でもなんでもいい。僕はそれだけで……。
「愛し――っ!」
身体に痛みが走る。痛みは、内側からどんどんと広がっていく。病気の痛みとも、薬の痛みとも違う。
どうして、こんなに痛いのだろう。僕はもうダメなのか? 違う……そうじゃない。
まだ、頑張らないといけない。もう少しだけ。
「まだ……生きてい、たい」
涙が自然と流れ落ちてくる。ゆっくりと時間をかけて、僕に染み込んでいく。
ゆっくりと胸に手をあてる。僕の心臓だって、まだしっかりと動いている。
「ちゃんと……うごい、っ!」
衝撃が身体中を駆け巡り、痺れさせていく。何故か怖い。この痛みは、僕に恐怖を与える。
――僕は生きてる!
こうやって、ここにいるじゃないか。それ以外はないんだ。早く、明日になって欲しい。早く、みゆきに会いたい。
「――みゆき。僕は……僕は、君を……」
誰もいない部屋。僕の声に、返事はない。誰からも声は返ってこないが、僕の中には響いてくる声がある。
『幸せだよ……空』
優しいみゆきの声。僕の心に刻まれたみゆきの声。幻でもなんでもいい。僕はそれだけで……。
「愛し――っ!」
身体に痛みが走る。痛みは、内側からどんどんと広がっていく。病気の痛みとも、薬の痛みとも違う。
どうして、こんなに痛いのだろう。僕はもうダメなのか? 違う……そうじゃない。
まだ、頑張らないといけない。もう少しだけ。
「まだ……生きてい、たい」
涙が自然と流れ落ちてくる。ゆっくりと時間をかけて、僕に染み込んでいく。