「彼」が死んだ日、「世界」が壊れた日

怪訝そうに、御崎は眉間に皺をよせていた。
きゅっ、と胸が苦しくなる。

いきなりクラスメートの出現。
急いでいるのに足止めをくらう。

そりゃあ誰でも嫌な気持ちになるだろう。


「明日、なんでもいうこと聞くから! だから、だからお願い! 今日だけでいい!」


だけど、ごめんね。
わたしだって御崎のことを助けようと必死なんだ。
だから、今日だけ、わたしのいうことを聞いて。

声を張り上げて、御崎に訴えた。
わたしに明日なんてないのだけど、だから約束なんてできないのだけど。
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