「彼」が死んだ日、「世界」が壊れた日
「ほんと、ありがとう。なんでここまでしてくれたのか分かんないけど、本当にありがとうな。だけどこれって運命だと思うんだ。だからその運命は変えない方がいい」
「み、さき……? ねえ、言ってることよく分からないんだけど」
「ましてや俺のせいでお前が死ぬなんて、俺、耐えられない。だからお前はもといた世界に帰れ。俺は大丈夫だから。覚悟もできたし」
な? と御崎がわたしに笑いかける。
だけどわたしは何のことを言われているのかさっぱり分からなかった。
わたしがしようとしたことを御崎が知っているわけはないし。
うん、そうだよね?
わたしが過去に来て御崎を助けようとしたなんて、誰も知らないはず。
じゃあ、なんで?
この内容は、この話し方は、あのことを知っているとしか思えない。
「ねえ、何を言ってるの、御崎」
もう一度、ゆっくりと、慎重に尋ねる。
すると御崎は何をとぼけているんだ? といった顔になって、わたしに言った。
だけどその表情には、何か厳しいものが含まれていたような気がする。
「み、さき……? ねえ、言ってることよく分からないんだけど」
「ましてや俺のせいでお前が死ぬなんて、俺、耐えられない。だからお前はもといた世界に帰れ。俺は大丈夫だから。覚悟もできたし」
な? と御崎がわたしに笑いかける。
だけどわたしは何のことを言われているのかさっぱり分からなかった。
わたしがしようとしたことを御崎が知っているわけはないし。
うん、そうだよね?
わたしが過去に来て御崎を助けようとしたなんて、誰も知らないはず。
じゃあ、なんで?
この内容は、この話し方は、あのことを知っているとしか思えない。
「ねえ、何を言ってるの、御崎」
もう一度、ゆっくりと、慎重に尋ねる。
すると御崎は何をとぼけているんだ? といった顔になって、わたしに言った。
だけどその表情には、何か厳しいものが含まれていたような気がする。