こたつ戦争
「そうみたいだな、ニキチ、買ってきてくれ」
(はあぁぁ!?なんで僕!?)
ニキチは思った。

「僕じゃちょっと持てないよ。イチロウ兄さんなら持てるよ」
(俺に振るなぁ!ニキチー!?)
イチロウは思った。

「母さん行っといでよ、俺なくても平気だし」
(イチロウのバカァー!)
ハハコは思った。

「トウイチさんがいいんじゃない?父親だし」
(ハハコお前ぇ!裏切ったなぁ!)
トウイチは思った。

………。

「いったぁ!?」
トウイチはイチロウの足の指をつねった。
(((きたねぇ)))
その場にいた全員が思った。

「イチロウ、お前が行ったらどうだ?長男だろ?」
(はあぁ!?今それ関係ねぇだろ!)
イチロウは思った。

「あはは、やだなぁ父さん。父さんこそ大黒柱だろ?」
イチロウはつねり返した。
(大黒柱だあぁ?なんでやんなきゃなんねんだ!)
トウイチは思った。

………!

「来たようね」
(((こわっ!)))
その場にいた全員が思った。
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