俺の彼女が可愛すぎて困る。



「よし、やるか」



そうは意気込んだけど、やっぱり1人の教室は寂しい。



早く終わらせて家に帰ろう。



今日の夕飯はなんだろう。



そんなことを考えながら、作業を進めること30分。



「うーん、やっと終わったぁ……」



ホチキスで止められて少しかさの増したプリントの山を見て、達成感に入り浸る。



もう外は夕暮れ。



綺麗な夕日も傾きかけている。



職員室行って、先生に届けて帰ろう。



プリントを抱き抱えると、思いのほか重たい。



さっきは詩乃と半分にしていたから、そんなに重さを感じていなかったけど、たかが紙、されど紙。



こんだけ集まれば、それなりの重さにもなる。



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