俺の彼女が可愛すぎて困る。
「……戻っちゃダメですか?」
「ん?ダメ」
隣にハルがいると思うと、それだけで幸せだ。
「ハル」
「なに?」
「なんで連絡くれないの?俺、待ってるんだけど」
パフェを頬張りながらそう聞くと、俯いているハル。
赤く染まる耳を隠せていないところがまた可愛い。
「すごく寂しいんだけどなぁ」
「……ばっ、うぅ」
本当、可愛すぎ。
あーあ、パフェ食べ終わっちゃったよ。
ハルは夏休み中だけ降谷のバイト先の助っ人として働いているらしく、これ以上ここにいて邪魔するのは申し訳ない。
名残惜しいけど……
「じゃ、そろそろ帰るね」
「うん、じゃあ仕事戻る」
「うん、頑張って」
「……っ!」
立ち上がって会計に向かう前に、ハルの頭にキスを落とす。
本当は抱きしめて、これから会えない分充電しておきたいところだけど。
それは我慢しておくよ。
「連絡待ってるからね、ハル」
耳元で囁けば、さらに顔を赤く染めるハル。
これでもしハルが俺の彼女になんてなったら……
俺、もつのだろうか。