俺の彼女が可愛すぎて困る。
「はい、お呼びで……え?……な、夏くんっ!?」
そこに居たのは……
まさかまさかの夏くんで。
こんなところに夏くんがいるなんて思ってもいなかったから、驚きのあまり思っていたよりも大きな声が出てしまった。
「ふはっ、ハル驚きすぎだって」
私の声が店内中に響き渡ってしまって、チラチラと私の方を振り向く人の気配もする。
さらに言えば、遠くで詩乃が笑う声も。
もう、詩乃……絶対知ってたよね?
私が休憩に入る前は確実にいなかったし、私が戻ってきてからも来ていない。
ってことは、詩乃がホールに入っている時に来店しているはず。
詩乃のばかぁ。
なんで教えてくれなかったの……