俺の彼女が可愛すぎて困る。



「それとハルも付けといて?」



考え事をしながらオーダーを取ってしまっていた私は、夏くんが変なことを言っているのに気づかず、そのまま自分の名前をメニュー表に記入してしまう。



「えーっと、ハル……ってばかっ!」



間違いに、夏くんからのからかいに気がついたのはしっかりとボールペンで書いてしまったあとのこと。



もう、恥ずかしい……!



恥ずかしすぎてここにいられなくなって、逃げるように戻ってきた。



顔を真っ赤にしながら、メニュー表をしっかりと握りしめて戻ってきた私を見ておかしいと思ったのか、詩乃にそのメニュー表を見られてしまって……



詩乃には笑われてしまった。



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