俺の彼女が可愛すぎて困る。

少ししてチョコバナナパフェが完成した。



「ねぇ、詩乃……」



「嫌よ、ハルが自分で行ってきて？」



「まだ何も言ってないのに」



「ハルの考えてる事はバレバレよ？ほらほら、お客様を待たせたらいけませんよ？」



「こういう時だけ先輩みたいにー」



結局詩乃に負けてしまって、私が夏くんの元にチョコバナナパフェを届けることになった。



アイスクリームが乗っているパフェは、モタモタしていたら溶けてしまう。



「……お待たせしました」



「ありがと、ハル」



「ど、どういたしましてっ」



もう、本当に恥ずかしい。



パフェを届ければ私の任務は完了。



テーブルに置いてすぐに詩乃の元へと戻ろうと思っていたのに。



「ねぇ」



「はいぃ……」



そんな願いは、がっしりと私の腕を掴んだ夏くんの手によって儚く散った。