俺の彼女が可愛すぎて困る。
「ハル、こっちは任せてごゆっくりっ」
「誌乃っ……!」
タイミングがいいのか悪いのか。
お客様を席に通して、その帰り道に通りかかった詩乃がまた余計なことを……
詩乃が許可してしまったことで、強制的に私は夏くんのところに残ることになってしまった。
「……戻っちゃダメですか?」
「ん?ダメ」
何度か仕事に戻ろうと試みたけれど、夏くんが私を離してくれる気配は微塵もない。
何する訳でもなく、隣で美味しそうにチョコバナナパフェを頬張っている。
美味しそうに食べる夏くんが、ちょっぴり可愛い……だなんて、私は一体何を考えてるの。
「ハル」
「なに?」
「なんで連絡くれないの?俺、待ってるんだけど」
突然そう問いかけられてギクッとする。