俺の彼女が可愛すぎて困る。
1学期最後の図書当番の日、夏くんから渡された連絡先。
しっかりとスマホには登録済み。
ちょっぴり意識して、制服のポケットに入っているスマホをギュッと握る。
実は何度か連絡してみようかと思ったけれど、何を話したらいいかなんてわからなくて画面とにらめっこしては諦めて放置してきた。
「すごく寂しいんだけどなぁ」
「……ばっ、うぅ」
もう、夏くんのバカ。
そんな悲しそうな顔をされたら……
私はこんな夏くんにとても弱い。
夏くんは本当にずるい。
なんで私ばっかりこんなにドキドキしなきゃいけないの?
いつもいつも、余裕そうな夏くんがムカつく。
「じゃ、そろそろ帰るね」
気づけば夏くんの頼んだパフェは綺麗になくなっていた。
「うん、じゃあ仕事戻る」
「うん、頑張って」