俺の彼女が可愛すぎて困る。



通話ボタンを押そうかと指を伸ばすけれど、結局押すことが出来ずにそのままそっと閉じてきた。



だって、だってね?



夏くんとは、同じ委員会の人ってだけでクラスメイトでもない。



それなのに電話だなんて……おこがましい。



第一、何を話したらいいのやら。



ただ、放っておけばいいのに何故かそうできない自分がいて……



夏くんの声が聞きたくて……



って違うよ!



突然湧き上がってきた気持ちをかき消すかのように頭をブンブンと振った。



ほらね、今日も夜遅いし、夏くんも寝てるだろうし……



よし、私も寝よう。



そう思っていつものようにスマホの画面を閉じようとした、のに……


< 118 / 300 >

この作品をシェア

pagetop