俺の彼女が可愛すぎて困る。
「ハルー!かっこよかったよ!」
「ありがとう、詩乃!今どんな感じ?」
「さっきB組抜かして1位だよ!」
さすがA組。
絶対1位取るんだって、リレーの練習には特に力を入れていたから。
「「行けー!!」」
みんなの応援がアンカーの背中を押したのか、差をつけて見事1位でゴールした。
「やった、やったよ詩乃ー!」
「1位だよー!」
アンカーがゴールして1位を決めたと同時に、私は詩乃とハイタッチをしながら飛び跳ねて喜んだ。
……っ、あれなんかやっぱりおかしいかも。
「ねぇ、ハル」
「夏くんっ……へっ、ちょっと!」
「降谷、ハルのこと借りてくね」
詩乃も何が起きたのかわからず、立ち尽くし、何故かお姫様抱っこをされている私もそれは同じ。