俺の彼女が可愛すぎて困る。
「だから言ったじゃん。こんなに腫れて痛いのに……我慢すんな、バカ」
「バカって」
「どうせハルのことだから、みんなに迷惑かけないようにって我慢して走ったんでしょ?お願いだから、心配させないで」
夏くんは、私が足を挫いたところを見ていたらしく、自分の走る番になっても心配で気が気でなかったらしい。
本当に大したことじゃないのに、そんなに心配することなんてないのに。
「ほら、出来たよ」
足首にひんやりとした湿布を貼られて、包帯でしっかりと固定される。
「ありがと、夏くん」
「うん、何かあったら無理しないで、すぐ言って?」
「うん」
「すぐ助けに行ってあげるから」
「うん、わかった」
「本当にわかってる?」
「本当だよ!」
夏くんは心配性なんだから。