俺の彼女が可愛すぎて困る。
「貴方も1年だったんですね」
「俺は一ノ瀬 夏(いちのせ なつ)。貴方じゃなくて夏って呼んでよ」
ニコッと笑う夏くんに、思わず胸がきゅんとする。
「キミの名前は?」
「美風 羽瑠です」
なんだか、自分の名前を言うだけで緊張する。
……なんでだろう
「ハルちゃんね。……それで、これどこ持ってくの?」
「えっと、職員室まで」
「ん、わかった。それも貸して?」
「へっ?」
私が持っていた分のプリントも軽々と持ち去られて、私の前をスタスタ歩いていく。