俺の彼女が可愛すぎて困る。
好きって言ってよ






1年生にして総合3位という快挙を成し遂げた体育祭から数日が過ぎた。



あの日から、私はなんかおかしい。



「あ、ハル、おはよう」



「な、夏くん、おはよっ……!」



「……どうかした?」



「何でもないよっ!?」



たまたま登校してきて玄関で出会った夏くんに声をかけられてドキッとする。



「ハルー、図書当番行こ?」



「う、うん」



いつものように迎えに来てくれるだけで、ドキドキが止まらなくなる。



「体育祭の時の夏くんかっこよかったよね」



「そ、そうだね?」



「あはは、ハルったら顔真っ赤」



詩乃に体育祭の時の話を持ちかけられ、何故か赤面してしまう。



「みんな夏くんかっこいいって言ってたよ?」



「そうだよね、うん、かっこよかったもん」



周りの女の子たちがそう言ってるのを聞いて、モヤモヤする。



何故か体育祭が終わってから、私の頭の中は夏くんでいっぱいで、消えてくれない。



私は一体、どうしちゃったの?



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