俺の彼女が可愛すぎて困る。
「んー、ここのパンケーキ美味しいね」
「うん、最高ーっ!連れてきてくれてありがと、詩乃!」
「どういたしまして」
かなり時間は経ってしまったけれど、夏休み中アルバイトの助っ人をしてくれたお礼にと、詩乃がパンケーキが有名なカフェに連れてきてくれた。
……というのはひとつの理由で、本当は甘いもの好きな詩乃がずっと気になってて食べに来たかったというのが本音らしいけれど。
詩乃はいちごソースがたっぷりとかかったベリー系のパンケーキ。
そして私は、チョコソースたっぷりのパンケーキ。
バナナが嫌いな私は、ちゃっかり乗っていたバナナを詩乃の皿の上に移していた。
「バナナ嫌いなんてもったいない」
「だって、好きじゃないんだもん」
詩乃はそう言いながら、ぱくぱくと美味しそうに食べてくれていた。