俺の彼女が可愛すぎて困る。
「えぇっ!?」
そんな私からの告白を聞いた詩乃は、ガシャンと音を立てて立ち上がる。
「し、詩乃っ!?」
私はなんで詩乃がそんなに驚いているのかわからなくて、ただ目を丸くして見つめる。
ごほんと咳払いをして席についた詩乃は、真面目な顔をして私を見つめ返す。
「な、なんでしょう?」
「あんなにどこからどう見てもラブラブなのに、まだ付き合ってないの!?」
「……っ!?」
なんてこと?
詩乃ってば、そんなこと思ってたの!?
「違うよ!本当に何でもないんだから!」
「まさかハル、夏くんがハルを見る目が周りと違うこと気づいてないの?」
「……どういうこと?」
詩乃が意味のわからないことを言い始めるから、首を傾げる私。
そんな反応を見て、はぁと詩乃は大きなため息を漏らす。