俺の彼女が可愛すぎて困る。
***
夏くんのばかばかばかっ。
あんなことされて、意識するなって方が無理。
それなのに平然と今ここで……
図書室のカウンターの隣の席で図書の仕事をしている夏くんがムカつく。
なんでかな。
いつも私ばっかり。
本当にずるい。
「ハルー、仕事飽きた。また絵しりとりしよ?」
「やだっ」
「そんなに顔真っ赤にして……またキスしてほしいの?」
「なっ……!」
もーう、ムカつく。やっぱりムカつく!!
全部夏くんのペースに乗せられてる気がして、本当にムカつく。
「そんなにドキドキしちゃったの?」
「やだ、バカっ。もう嫌いっ」