俺の彼女が可愛すぎて困る。
「あっ……」
無意識のうちに書いてしまっていたその言葉。
「え……ハル?」
「ち、違うのっ。これは違くて……!」
「違うの?」
「いや、そうじゃなくて……っ」
「そんなことしてたら、ほかの女の子に取られちゃうよ?今日も告白されたし……?」
「えっ……」
そうなの?
そうだよね、夏くん、かっこいいもんね。
この前の体育祭で、もっと夏くんのファン増えてるもん。
やっぱりそうなんだと、夏くんの口からそれを聞くと胸がチクリと痛む。
「嘘だよ、ばーか。そんなに俺のこと好きなの?」
「ちょっ……」
カウンター越しに手をつかれて、夏くんとカウンターの間に挟まれた私は、身動きが取れない。
少しでも動けば、夏くんに触れてしまいそう。