俺の彼女が可愛すぎて困る。
「先生いねぇじゃん」
職員室についたのはいいけれど、届けるはずの先生は不在。
「仕方ないな、机の上に置いとくか」
「うん」
決して綺麗とは言えない机の上にプリントの束を置いて、職員室をあとにした。
「夏くん、本当にありがとうございました」
「別に気にしなくていいから」
何から何までやってくれて、申し訳ないけれど、本当に助かった。
「今日はもう帰んの?」
ふたりともカバンが教室にあるからと一緒に教室まで戻る。
A組とB組は廊下を挟んで向かい合わせ。
行き先はほぼ同じ。