俺の彼女が可愛すぎて困る。
そういう時は、甘えろよ
「わぁーっ、おめでと、ハルっ!!」
「ありがとう、詩乃っ」
教室の中でぎゅーっと抱き合う私と詩乃。
次の日、夏くんと付き合うことになったと詩乃に伝えると、自分のことのように喜んでくれた。
「まだ全然実感ないんだけどね……」
「まだまだこれからでしょ、彼女さんっ」
「もう、やめてっ!」
私の反応を見て、詩乃はクスクスと笑っていた。
私の彼氏は夏くん。
私は夏くんの彼女。
私たち、付き合ってるんだ……
「……っ」
そう考えるだけでドキドキする。
だって、この響きにまだ慣れない。
本当の本当は、今もまだ夢を見てるんじゃないかって、信じられない。