俺の彼女が可愛すぎて困る。
「反応可愛いとさ、思わず意地悪したくなるじゃん?」
「や、やめてくださいっ」
「ほら、可愛い」
はぁっ……なに、この人。
私の心を掻き回してくる。
体が熱くて、もうどうにかなってしまいそう。
「ほら、ハル。行くよ」
「……はぃ」
夏くんは送るって言ったけど、どこまで行くんだろう。
学校を出てからだいぶ来た。
高校生活はどう?なんてありふれた話をしながら帰っていたら、いつもは1人で退屈な帰り道もあっという間。
もう家もすぐそこまで見えている。