俺の彼女が可愛すぎて困る。






カバンを取ってくるから待っててと言われて、しばらくしてから自分のカバンと私のカバンを持って戻ってきた夏くん。



夏くんが詩乃に事情を話したのか、詩乃から"大丈夫?ゆっくり休んでね"とメッセージが入っていた。



もう、みんな心配しすぎだよ。



ほら、私元気だし……!



「立てる?」



「うん……わぁっ」



思った以上に体はボロボロだったらしく、立ち上がった瞬間よろけてしまう。



「危ねぇ……ハル待って、ほら乗って?」



そこですぐに私の体を支えてくれた夏くん。



そうかと思えば、私に背を向けてしゃがみこむ。



「……へ?」



「乗ってって。そんな状態で歩かせられるわけないじゃん」



その、これはおんぶってことだよね?



そんなのできないよ。



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