俺の彼女が可愛すぎて困る。



「夏くん、ずっといてくれたの?」



「うん、心配だったし……ハルが離してくれなかったし?」



そう不敵な笑みを浮かべて、繋がれたままの手をチラリと見せる。



「……っ」



もしかしたら私が夏くんを引き止めてしまったんだろうか……



「甘えるハルも可愛かったよ?」



「……えっ!?」



そんなの私、知らない。



熱にうなされておかしくなっちゃってた?



もしそうだったのだとしたら、それは恥ずかしすぎる。



「そうだハル、お粥食べられる?ハルのお母さんが作ってくれてるみたいだけど」



そう言われて、お母さんが仕事から帰ってきていることを知る。



「うん、少しなら食べれるかな」



「じゃあ持ってくるから、待ってて」



そのついでに部屋の電気も付けてくれて、すぐにお粥を持って戻ってきてくれた。



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