俺の彼女が可愛すぎて困る。







俺とハルの関係が一歩前に進んだのはすぐのこと。



図書室でいつものように図書の仕事をしていた時、隣にいるハルはやっぱり俺とは顔を合わせようとしなくて、頬を真っ赤に染め上げている。



……今日も可愛すぎかよ。



そんな可愛すぎるハルをからかいながらも、緊張をほぐせたらと半強制的に始めた絵しりとり。



始めてハルと絵しりとりをした時は、もっとお互いの距離が遠かったなと思い出す。



今では、他の奴が全く目に入らないくらいハルに夢中だ。



黒板も大半を埋め、お昼休みの終わりを知らせる予鈴までの時間が迫り、もうそろそろ終わりかと言うところで俺は"アイス"を描く。



次にハルは何を描くんだろう。



自分の番を終えた俺は、カウンターの椅子に座って次を待つ。



ハルは思っていたよりも早く描き終えたようで黒板からチョークを離した。



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