俺の彼女が可愛すぎて困る。



図書室に来てから初めて触れるハルに違和感を感じた俺。



昨日は天気予報が大きく外れて、雨が降った。



俺の家の近くは酷くはなかったけれど、ハルの家の方は結構大粒の雨が降り出していたはず。



あの雨に打たれていれば、もしかしたら。



グッと額を重ねてみれば、伝わってくる熱。



このバカ。



熱があるって言ってるのに大丈夫だなんて嘘をつくし、我慢するなって前にも伝えたのにわかってないじゃん。



ハルのカバンを教室まで取りに行ったついでにハルの様子を降谷に伝えて託し、俺もクラスのやつに適当な理由を付けて早退することを伝えた。



案の定足取りもフラフラで、とてもじゃないけど歩けるような状態じゃない。



なんでこんなになる前に言わねーんだよ。



背中に乗せたハルからは熱が伝わってくる。



全然重くもないのに重たいからと言っていた体重を全て俺にかけて、耳元で聞こえる荒い息遣い。



明らかに悪化している。



やっぱり辛かったのか、学校を出てすぐにハルはそのまま眠ってしまっていた。


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