俺の彼女が可愛すぎて困る。
俺のことだけ見ろよ
***
久しぶりに外に出た。
とは言っても、熱を出してしまったのは週末のことだったから、学校は休まずに済んだ。
空も綺麗な快晴だし、熱も下がったし気持ちがいい。
「おっはよー、詩乃ー!」
少し会わなかっただけで久しぶりな気がして、目の前に詩乃の姿を見つけた私は、すぐに駆け寄った。
「わぁっ、ハル!おはよう……体調はもう大丈夫なの?」
後ろから飛びついたからか、とても驚いていた詩乃。
私のことを見るなり、体調の心配をしてくれた。
そういえば、休みの日もメッセージくれてたっけ。
「ほらこの通り!すっごい元気だよ!心配してくれてありがとうっ」
くるりとその場で一回転して、元気なことをアピールする。
そんな私を見て安心したのか、詩乃はよかったと微笑んだ。