俺の彼女が可愛すぎて困る。

「へぇ、そうなんだ。いい人なんだね」



「うん、担任の先生より星野先生の方が優しいよ」



「ハルは星野先生が好き？」



好きか嫌いか……



その二択なら、



「すき、かな？」



そう答えると、隣でムッとする夏くん。



あれ、私なにか間違えた？



「俺のことだけ見ろよ」



「えっ？何？」



「バカハル」



「……っ」



聞き返す間もなく、街の真ん中でキスを落とされる。



「ハルの１番は？」



「っ、夏くんだよ……？」



そんな悲しそうな声で聞くのはずるい。



私の１番は夏くんだって決まってるのに。



「星野先生もいい人だけど、夏くんの方がっ……」



私の言葉は言わせてなんかくれなくて、また口を塞がれてしまう。



「星野、星野うるさい。俺以外の人に好きって言わないで？」