俺の彼女が可愛すぎて困る。
俺でいっぱいにしてあげる
一晩寝て、私はある重大な問題に気がついた。
「詩乃、助けてっ!」
「へっ?」
勢いあまって机をバンッと叩いてしまったからか、驚く詩乃。
「どうしたの?」
「あのね……」
昨日星野先生と話したこと、夏くんが待っててくれたこと……
そんな話をして、一番重大なことに差し掛かる。
「それで夏くんにデートに誘われたんだけど……何着てったらいいの!?」
よくよく考えてみればいつも制服だったから、私服で夏くんと会うなんて初めてで、何を着ていったらいいのかわからない。
朝慌ててクローゼットを見てみたけれど、デートって感じの可愛い服なんてなくて……
これじゃ夏くんに会えない。
「へぇ、夏くんにデートに誘われたのねっ」
私は真面目に相談してるというのに、ニコニコと笑っている詩乃。
本当に困ってるのにっ!!
「よし、わかった。じゃあ一緒にショッピング行こ!」
「本当っ?いいの!?」
「もちろん、ハルが困ってるんだもん。助けるに決まってるでしょ?一緒にデート服選んであげる!」
「ありがと、詩乃。だいすきっ!」