俺の彼女が可愛すぎて困る。
俺でいっぱいにしてあげる





一晩寝て、私はある重大な問題に気がついた。



「詩乃、助けてっ!」



「へっ?」



勢いあまって机をバンッと叩いてしまったからか、驚く詩乃。



「どうしたの?」



「あのね……」



昨日星野先生と話したこと、夏くんが待っててくれたこと……



そんな話をして、一番重大なことに差し掛かる。



「それで夏くんにデートに誘われたんだけど……何着てったらいいの!?」



よくよく考えてみればいつも制服だったから、私服で夏くんと会うなんて初めてで、何を着ていったらいいのかわからない。



朝慌ててクローゼットを見てみたけれど、デートって感じの可愛い服なんてなくて……



これじゃ夏くんに会えない。



「へぇ、夏くんにデートに誘われたのねっ」



私は真面目に相談してるというのに、ニコニコと笑っている詩乃。



本当に困ってるのにっ!!



「よし、わかった。じゃあ一緒にショッピング行こ!」



「本当っ?いいの!?」



「もちろん、ハルが困ってるんだもん。助けるに決まってるでしょ?一緒にデート服選んであげる!」



「ありがと、詩乃。だいすきっ!」


< 245 / 300 >

この作品をシェア

pagetop